2014年2月4日火曜日

桂川でやれんのか、初めての関西シクロクロス(2014/2/2)


京都の泥を巻き上げるために、初の関西遠征。写真:yasuさん

残留チケット1回目(3回で残留)を得た「前回の湘南シクロクロス」に偵察に来ていた京都のマリオは言った「湘南のカテ2遅っ、湘南はカテ2.5やな」と。「?」顔の自分に「桂川に来ればわかる」と。

ならば、行ってやろうじゃないの。残留チケット2回目を掴みに行こうじゃないの。関西のレベル、どんだけのもんだべさ!

さて、ナビに翻弄され、迷いに迷って桂川。着いた途端「グエルチョッティのそれ、メッチャかっこえ」と小学生に絡まれる。「カンパニョーロでメッチャかっこえ」、初対面でもグイグイとこれも関西らしさだろうか。そんな初関西シクロクロスで初試走。

「GPミストラルに似ていて、得意なヤツだわ」

しかしこれ、京都のマリオが言うに「例年の桂川の2倍きつい」らしい。私の得意宣言に「関西は湘南とは違う。残留? むり、むり」と再度、圧をかけてくるマリオ。お主、ワリオか。

三船雅彦氏によるシクロクロス教室にも参加し、盗める技は盗む。それなりに乗れているし、いまさら習うことなんて……と思っていたが、1周3秒を縮めるヒントがそこにはあった。

他のレース会場でも使えるヒントではあるが、参加費500円を払ったので、ここには書かない。なんでもネットでタダだと思ってはいけない。

三船教室で手をあげる良い子のみなさん。写真:高木さん

はい、変わって次の日レース当日。夜から降った雨でコースはグチャグチャ。斜面は滑り、平坦は重い。「例年の桂川の8倍くらいはきついんじゃないか、マリオ」というコースに。

乗車できない場所が増え、そこでは渋滞になるだろうから、残留チケット2回目ゲットするには、とにかくスタート位置とスタートダッシュ次第ではないかと。前に出て、耐える。それしかない。

出走人数は72人。

スタート位置は、関西シクロクロス前レースの獲得ポイント順だとかなんとかで、スポット参戦の関東組には厳しい厳しいほぼ最後尾。関西シクロクロスの運営がしっかりしすぎて、関東勢が前に並ぶスキはなし。さすがの関西シクロクロス。私はつらい。

マリオ、このやろう。写真:ムスメミユキ

スタートして直線で30番目くらいまで前に出る。長い直線を終えても視界に入る京都のマリオをはやく消したいと焦る。

今日もタイヤはIRCのシラクCXだろ。写真:ムスメミユキ
毒の沼地で。めっちゃかっこえ自転車も泥まみれ。写真:つっつん

やはり前回同様「SHAMALにIRCのシラクCX」のおかげでコーナーは余裕。しかし、苦手な担ぎ、苦手な押しで体力が削られ、踏め踏め区間で次々と抜かれてしまう。

知人たちの応援の声も聞こえるが、周を重ねるごとに「こりゃダメだろう、ダメだろうけどまぁガンバレ」という雰囲気の声色になっていく。追い打ちでコーステープがクランクに絡まり頭真っ白。絡まるテープを解き、ちらりと振り向くと、後ろに続くものはなかった。

終わった。終わったか。

関東組よ、関西は障害物が高いぞ。写真:ムスメミユキ

関西、京都くんだりまで遠征して、終わったのか。終わっていても途中で投げ出すこともできず、苦しみの表情を演じなくてはならないのがシクロクロス。そう落胆している自分に「はい、45、46、47〜、50まで残留」の声。

「後続なしというか、後ろは遠いのね、離れてるのね、心が折れているのね」と俄然やる気に。とにかくこの位置をキープ。我慢、我慢。

我慢の末、最後の1周でひとりを抜くオマケつきでゴール。おそらく46位だが、天の声のカウント頼りで、順位に確信はなく、よろこびのガッツポーズもなく。

ゴール後の心拍数急降下で胸が苦しく嗚咽が止まらない。

結果は、46位で残留チケット2回目をゲット。ここまで超崖っぷち。残留に向けた過程が熱すぎて倒れそうだ。

関東組のみなさん、現地でお会いしたみなさん、応援してくれたみなさん、ありがとうございました。アウェイながらもホームを感じて、おかげさまでひとまずの目標を達成できました。

次戦はシクロクロス東京をパスし、茨城シクロクロスに参戦。おそらく、これが今季最終レースで、ここで残留するか降格するかが決定するだろう。

※業務連絡……IRCのタイヤ(シラクCX)にかえてから残留チケット2連続ゲットです。これは結果が出るタイヤということです。チューブラーは敷居が高いと思う人は迷わず買えばいいと思う。買うときは「あさかのブログをみたので」とひとりごとを言うのだぞ。

そしてつい最近、なにやらマッド用が発売になったとか。マッド用ではなくても十分に走れたというのに。マッド用ならもっと走れちゃうのか、だったら無敵だな。IRCさんへ。供給お待ちしております!