2012年9月22日土曜日

初の富士見。マウンテンバイクのレースに参戦(2012/9/17)

スズメバチは、黒いもの、速いものに攻撃する。(インターネット調べ)

富士見で行われるMTBのジャパンシリーズに参加してきた。

急な下り、張り出す木の根
(写真提供:有岡建設さん)
オレのおニューのバイク。BMCのエムティビィーィイーーーーーー!

そう、買ったのですよMTB。がはは。買う買うと言って買えなかったMTB、衝動買いと思うなら思うがいい。買ったなららレースに出る。「富士見なめんな!」と言われてもレースに出る。それがオレ!

スタートの招集10分前、奥多摩在住の某カエル人が「この人、普段はサイクルクロスやってるんですよ」みたいなことを言いながらBMCの広報かなにかの外国人を捕まえてきた。「オカイアゲ、アリガトゴザイマス」言われたり、写真を撮られたり。オレのビィーエムスィーーー!

初のMTBレースなので、レースの空気がわからず待っている間も緊張しない。

勝つイメージも何もないまま、スタートラインへ。冬じゃないから待ち時間もシクロクロスのように震えることもない。いいね!

自分のクラスの出場者は110人くらい。最後列に近いところからのスタート。

「これ何周するの?」「2周? 3周?」そんなやりとりをする数人。2周と聞いていたけど、2周のつもりで走って3周だとしたらイヤねと思って、やりとりに交じるアタクシ。やはり2周だそうだ。

MTBのレースは、最初から周回数が決まっていてレース前に発表がある。走っているうちに周回数が決まるシクロクロスとは違うところ。

そんなこんなで、はい「スタート!」

前がつまっているので焦らず、ペダルをガチャリ。簡単にはまる。ホッとして、いざ、踏み込もうとしたところで、少し前の人が落車。

数人巻き込まれたようだけど、スタートしてすぐののぼり坂での落車だし、大事故ではなさそう。レースが始まったワクワク感で、ややニヤニヤしつつ「おいおいおいー」と左に避ける。初のMTBレースなので、他人の落車にも寛容。

そしてコースはウネウネとやや細いのぼりへ。やたらと人がたくさんいて1列棒状に。出場者110人だものね。渋滞した中で、抜く気もさほどなく、心拍数にも余裕がある。

そして初の下りへ。階段の1段分くらいの段差がたくさんある。段差を落ちて、また段差。気を抜けないけどニヤニヤしてる。前転しないように、重心をやや後方に。

下りはのぼり以上に抜けるコースではない。「勝ち負け」にほど遠いところで無理にいって他人を怪我させても仕方ない。「アハハハハ」と、もう参加していることがただただ嬉しく、スタートから数分でもうお遊びムード。

段差を怖がる人が、自転車から降りてコースをふさぎ、また渋滞。「いーけ、いけいけいけー」ととても紳士に後ろから口撃し少しだけプレッシャーをかけるも、その後も前のペースに合わせて下っていくだけだ。口撃に意味がない。

はい、また前の人が落車。ひょろりと避ける。初のMTBレースなので、他人の落車にも寛容。殺伐とした気持ちはない。

下ったらのぼる。それがMTBのコース。周回コースだから、まぁそうね。

ロードバイクではのぼりようがない超激坂を、軽いギアで時速10キロ前後でのぼっていく。脚に負荷をかけずたんたんと。前が遅くて詰まっていても、抜く気なく「いけ、いけー」と余裕を持って、あくまでもノリは軽く。

のぼっては下って、下ってはのぼって。

前日試走で1度マグレでこなせた「急な下りの根っこが張り出しまくっている恐怖のエリア」は、やっぱり難しく、途中でペダルを外してしまった。MTBという自転車のポテンシャルを掴みきれていないので、ロードバイクやシクロクロスバイクでは到底乗って行けないエリアでは前転の恐怖が先行してしまう。

経験不足がモロに出る。ギャラリーからヤジを受け、苦笑いしながら恐怖のエリアを通過。

ホッとしたところで、左太ももにチクリと激痛が。「痛っ」痛む太ももを左手でさする。
さすりながらコースは薄っすら砂が浮くカーブへ。転けた〜。

転けた痛みより、チクリとされた痛みが気になる。「気にはなるけど、気のせい? 錯覚? 慣れないMTBで筋肉を変に痛めたのかなー」と、レース続行。

比較的余裕のあるエリアで痛む太ももをさする。あー、気になる。

ハチの毒が脳にまわって笑ってる
(写真提供:有岡建設さん)
1周終了で2周目へ。

2周目は人がバラけてしまい、まったくレースをやってる感じがしない。

緊張感もなく、終始チクチク痛む太ももを気にしつつも、知り合いからのヤジにニヤニヤする余裕はあったり、なんだかんだで2周を完走〜。

ホッとして痛む太ももを見る。うぬ、やっぱり腫れている。

気のせいではない。ハチに刺されたようだ。

「治療してもらったほうがいいよー」と促され救護室へ。そこには同じように、ハチに刺された人たちが……。

「スズメバチですよ、手を刺される前にみました」

スズメバチは、黒いもの、速いものに攻撃する。
(インターネット調べ)

なるほど。黒いジャージで走りました。

結果は95位。なるほど。ちっとも速くねぇ。